挽きたて・打ちたて・細打ちの美味しさを大切に

「そば会」は、大分市中島西に店を構える手打ち蕎麦の専門店です。2015年、サラリーマン生活から一転して蕎麦職人の道を選んだ店主・甲斐さんが開業しました。以来、ひとつひとつの工程に真摯に向き合い、地元の方々はもちろん、口コミで訪れる多くのお客様に愛され続けています。店名の「そば会」には、人と人とが蕎麦を通じてつながり、温かい時間を共有できる場でありたいという思いが込められています。

お店は大分駅からもアクセスしやすい立地にありながら、静かな住宅街に溶け込む隠れ家的な雰囲気を漂わせています。昼はランチ利用でにぎわい、夜はお酒を片手にそば前を楽しむ常連さんの姿も多く見られるなど、一日を通じて幅広い世代が集う場となっています。家庭的でありながら凛とした空気を持ち合わせ、日常の喧騒を忘れて蕎麦本来の香りと味わいを堪能できるのが「そば会」の魅力です。

和の趣に包まれた空間で味わう二八そば

店内に入るとまず感じられるのは、木の温もりを活かした落ち着いた空間づくりです。カウンター席では職人が蕎麦を仕上げる様子を間近に見ながら食事を楽しむことができ、テーブル席ではご家族や友人同士でゆったりと過ごすことができます。装飾は控えめながらも、心地よい照明と清潔感のある雰囲気が、食事の時間を一層特別なものにしてくれます。

提供される二八そばは、毎朝石臼で丁寧に挽いた蕎麦粉を使用。つなぎを2割とすることで喉ごしの良さと適度なコシを両立させ、細打ちならではの繊細さと香り高さを最大限に引き出しています。さらに、季節や天候によって微妙に変わる水分量を店主自らが見極め、最適な加水率で打つことで、一年を通じて常に安定した味わいを提供しています。

こうした細やかな職人の技と、出汁やかえしにまで及ぶこだわりが一体となり、「そば会」の蕎麦は一口ごとに驚きと安心を与えてくれる存在となっています。素材・技術・空間すべてが調和することで生まれる一杯は、多くの人に「また訪れたい」と思わせる特別な時間をつくり出しています。