資格よりも大事?企業が見ている“実務経験”とは

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資格よりも大事?企業が見ている“実務経験”とは

就職や転職活動をしていると、「資格を取った方が有利ですか?」という質問をよく耳にします。もちろん、資格は知識や専門性の証明として有効な手段です。しかし、実際の採用現場では、資格よりも“実務経験”を重視する企業が増えていることをご存知でしょうか?
この記事では、なぜ実務経験がそこまで重視されるのか、そして企業が見ている「実務経験」の本質とは何かについて解説します。

なぜ“実務経験”が重視されるのか?
資格は、あくまで「一定の知識を持っていること」を証明するものです。一方で、企業が求めているのは、「現場でその知識をどう活かせるか」です。つまり、単なる知識ではなく、実践力や応用力が求められているということです。

企業が実務経験を重視する理由には、以下のようなものがあります:
即戦力として期待できる
教育コストが抑えられる
職場での立ち回り(協調性や対応力)も確認しやすい
業界や職種の現実を理解している

たとえば、ITエンジニア職であれば、基本情報技術者の資格を持っていることよりも、実際にどんなシステムを開発したのか、どんな言語やツールを使ったのかの方が注目されます。

「実務経験=年数」ではない
ここで勘違いしやすいのが、「実務経験が重視されるなら、年数を稼がないといけない」と思ってしまうこと。しかし企業が見ているのは単なる“年数”ではありません。

実務経験の中でも評価されやすいのは、以下のような点です:
どんな役割を担当していたか(リーダーなのか、補助なのか)
具体的な成果があるか(数値で示せる成果は強い)
課題にどう取り組み、乗り越えたか
どんなスキル・ツールを活用したか
チームでの連携・コミュニケーションの実績

つまり、「経験を通じて何を学び、どう成長したか」が問われているのです。アルバイトやインターンシップでも、内容次第では立派な実務経験として評価されることもあります。

資格だけでは通用しないケースとは?
たとえば、簿記2級を持っている方が経理職に応募したとします。知識は十分でも、実際に会計ソフトを使って仕訳を入力したことがなかったり、月次決算の流れを理解していなかったりすると、現場では通用しない可能性があります。
また、介護や看護の業界でも同様で、資格を持っていても「現場の判断ができない」「利用者対応に不安がある」と判断されると、採用は見送りとなるケースもあるのです。

実務経験がない人はどうすればいい?
「でも、私は未経験だから……」という方もご安心ください。実務経験がないからといってチャンスがないわけではありません。企業は、“ポテンシャル”や“学ぶ姿勢”も重視しています。
以下のような工夫で、実務に近い経験を積んだり、アピール材料を増やしたりすることが可能です。

職業訓練や実習型スクールで実践的な課題に取り組む
副業やクラウドワークスなどで小さな実績を積む
ポートフォリオを作成して“できること”を見せる
ボランティアやプロボノなど、社会的活動で実績を作る
自己学習の記録や成果(ブログやGitHubなど)を共有する

こうした行動は、たとえ短期間でも「意欲」と「行動力」を示すことができ、採用担当者の目にとまる可能性が高まります。

まとめ:企業が見ている“実務経験”とは、「結果を出せる人」の証
資格はあくまでスタート地点。そこから「何をしてきたか」「何ができるか」が、企業が本当に知りたい情報です。
もしあなたが「資格はあるけどなかなか内定が出ない」と悩んでいるなら、一度、自分の実務的な経験や成果を振り返ってみてください。そして、履歴書や職務経歴書、面接でもそれを“具体的に”伝えることができれば、採用への道はぐっと近づくはずです。
「経験がない」と思っていても、見方を変えれば立派な実務経験になるケースはたくさんあります。まずはあなた自身の経験を、企業が知りたい形に言語化することから始めてみましょう。